どうもこんにちは。

今回もAPEXの話です。

■モンゴリアンスタイル

モンゴリアンスタイルとはFPSにおいて「右手マウス、左手パッド」のスタイルの事をそう呼びます。
そう呼ぶそうです。

このスタイルのメリット・デメリットについては余所でも再三書かれていることなので敢えて触れませんが、CSゲーを頻繁に遊ぶプレイヤーや、PCでもパッドを多用するプレイヤーがFPSをプレイする際のパッド右スティックによる視点移動のキモさとそれと比べたときのマウスの快適さ、なおかつキーボードを使った移動の操作性の悪さを妥協する形での折衷案として採用する人が多いのではないでしょうか。

まあそんなことは知ってるのでどうでもいいという話で。


■APEXにおけるモンゴリアンスタイル


結論だけ言うと、オススメしません。
やり込んでいくつもりならどこかのタイミングでキーボード+マウス、または完全パッドに移行することになると思います。



理由は単純にボタン数が足りないためどこかで妥協することになる事、
それとAPEXの操作仕様に起因します。

前者はとりあえず横に置いておいて、まずはAPEXをモンゴリアンスタイルでプレイするにあたって、厳密には2種類の設定方法があることを理解する必要があります。
先に2種類の設定方法について書いておきましょう。


- 1. ゲームパッド本来のスティック動作で動かす

要するにパッド刺してそのままマウスとパッドを持って遊ぶやり方です。

メリットはアナログスティックが100%本来の性能で使える。それだけといえばそれだけなのですが、「360度自由に移動でき、移動速度も加減できるアナログスティックが入力装置として使える」というのはそれだけで操作性の点でメリットになります。

キーボードだと移動は8方向かつ移動速度は0or1でしか受け付けていないため、しゃがむ、ADSしながら移動、等の別の移動方法を併用しない限りゆっくり移動する、などということはできません。

一方でデメリットも強烈で、ADSしつつ移動すると例のガクガクが発生します。
↓これ(筆者の動画ではないですが)





なお、リンク先の動画の概要欄に回避方法等書いてありますが、このガクガクはDirectInputとXinputの入力仕様とは無関係で、この方法では回避出来ません
考えられる理由は後述しますが、パッドのアナログスティックを使う限りこの暴発から逃れることはできません。

加えてデスボックス漁り中は移動ができなくなる等、操作性はPS4と同一となります。いうなればパッド操作をベースに、マウス操作を加えた形となります。


ちなみに筆者が使っているパッドはLogicoolのF310です。
背面スイッチでDirectInputとXinputの切り替えが可能ですがどちらでも同じでした。
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- 2.パッドのアナログスティックにキーボードのキー入力を割り当てる

JoyToKeyやSteamのキーコンを使い、パッドにキーボードのキーを割り当てて操作する方法。
純粋なキーボード操作と何が違うかというと何も違わないため、こちらのメリットは「パッドという形の入力装置を使うこと」以外に事実上ありません

スティックでぐりぐり動かしてるのにキャラは8方向にしか動かず、レバーの傾斜も認識してくれないので慣れないとすげえキモいです。個人的には慣れてもキモいです。


ただ一方で、実質的に全部キーボードでやってるのと一緒なので上記したガクガクは起こらなくなります。そのため、モンゴリアンスタイルのプレイヤーは終着点としてこのスタイルを選択せざるを得ないかな、という感じを受けます。

こちらは言うならキーボード操作がベースにあり、パッドをそこに乗せたような形になります。


■余談:画面のガクガクについて

上でも触れたモンゴリアンスタイルと切っても切れない仕様である画面がガクガクする現象について。

ここからは推測交じりになりますが、これはAPEXというゲームの入力仕様に由来しており、
たぶん以下の仕様がかみ合った結果の仕様バグです。

  1. パッドのアナログ入力は、左右のスティックで同時に取得される。

  2. マウスによる視点移動の入力は、パッドのスティックの傾斜とは別で拾われる。

  3. 入力を反映するタイミングがパッドとマウスで違う。


すなわち、マウスを動かしつつ左スティックによる移動を行うと、「左スティックは倒れているが右スティックは倒れてない、だから視点移動は無しだ!」とAPEXくんは思い込み、それを反映した結果マウスで視点移動をしてもそれを破棄して視点移動を停止する、
その後「マウスが動いてる、だから視点移動しなきゃ!」と思い込み視点移動を始める、というのが交互に起こった結果ガクガクする、という理屈です。

そのためこの現象は「アナログスティックで移動しながらマウスで視点移動を行う」ことが発生条件です。


したがって繰り返しになりますが、これを回避するには「マウスの操作とアナログスティックの操作を同時に行わなければ良い」となります。
そのため上記した通り、アナログスティックの上下左右をそれぞれキーボードのWASDに割り当てれば回避することができます


▼筆者のキーコン割り当て。
本当は十字キーなどもキーボード操作に割り当て直すべきなのですが、面倒なのでやっていません
ついでに言うと右側はデフォルトのままです。
「スプリントボタン長押しで武器をしまう」はかなり個人的にはいいアイデアだと思います。
クリップボード04



ちなみに上で書いた仕様がなぜこう考えられるか?というと、パッドの右スティック(視点移動)とマウスをそれぞれ逆方向に同時に動かすと画面がガク付きます。ゆっくりになる、止まるということはなく高速でガクガクします。
これはパッドのスティック操作とマウス操作をそれぞれ独立して取っていて、その取得タイミングはスティックとマウスでそれぞれ別であるということを意味しています。

一方で両方のスティックをニュートラルにした状態ではガク付くということはないため、左スティックと右スティックの傾斜はいずれか片方のスティックが倒れるのをトリガーとして同時に拾われていると思われます。





ということでAPEX関連でおそらく雑記以外の記事を初めて出しましたが、結局モンゴリアンスタイルはダメっすという結論でした。単純にボタンが足りねえんだよなぁ。